こんにちは!元旭化成ホームズで営業をしていた、そうじろうです。
「さあ、家づくりを始めよう!」と思ったものの、
「ハウスメーカーって、驚くほどたくさんあって、どこから手をつければいいか分からない…」
と、いきなり壁にぶつかっていませんか?
かつて営業として多くのお客様をご案内し、今まさに30代でマイホームに住む私だからこそ、
その気持ちが痛いほど分かります。。
結論からお伝えします。
ハウスメーカー選びに「たった一つの正解」はありません。
なぜなら、理想の家は家族の数だけあり、予算や価値観によって「最適解」は大きく変わるからです。
この記事では、元営業というプロの視点と、一人の施主という当事者の視点の両方から、
あなたにとっての「最高のハウスメーカー」を見つけるための具体的な3つのステップを解説します!
この記事を読み終える頃には、漠然とした不安が消え、「よし、まずはここから始めてみよう!」と、
家づくりの次の一歩が明確になっているはずです。
まず、最も大切なことをお伝えします。
それは「万人におすすめのNo.1ハウスメーカーは存在しない」という事実です。

ほんとうに?やっぱり一番良いメーカーってあるんじゃないの?

それが、そうでもないんです。
例えば、私が営業をしていたヘーベルハウスは素晴らしいメーカーですが、
最終的に私が建てたのは住友林業でした!
その理由は、家族ごとに「家づくりで何を最も大切にしたいか」という価値観が違うからです。
・ デザイン性を何より重視する家族
・ 耐震性や断熱性といった性能を最優先する家族
・とにかくコストパフォーマンスを追求したい家族
・担当者との相性や手厚いサポートを求める家族
あなたがどのタイプかによって、選ぶべきメーカーは全く異なります。
いきなりメーカーを比較するのではなく、まずは「自分たちの軸」を定めることが
何よりも重要なのです。
例えば、私の場合は、下記のような軸を比較したときに、
住友林業が自分たちにマッチしていると考えてメーカーを決めました!
ヘーベルハウス:住宅密集地での災害に強い、限られた敷地での間取り自由度が高い
住友林業:木を生かしたインテリアのレベルが高い、平屋での提案に強み
※前提として、価格が高くても「頑丈で長持ちする家」は最重要項目
では、具体的にどうやって進めればいいのか。
私がおすすめする3つのステップをご紹介します。

まずは、あなたとパートナーが、新しい家でどんな暮らしを実現したいのか、
その「軸」を明確にしましょう。
以下の質問リストを使って、ぜひお二人で話し合ってみてください!
性能: 耐震性、断熱性、気密性…一番重視したいのはどれ?
予算: 建物本体にかけられる予算の上限はいくら?
デザイン: 外観や内装で譲れない好みは?(例:モダン、ナチュラル、和風など)
間取り: こだわりたい空間は?(例:広いリビング、書斎、吹き抜け、家事動線)
アフターサービス: 長期保証や定期点検など、建てた後の安心感を重視する?
ブランドイメージ: 誰もが知っている大手メーカーの安心感が欲しい?
この話し合いで、
「うちはやっぱり木の温もりがあるナチュラルなデザインが一番だね」
「地震が怖いから、何より耐震性を重視したい」
「家以外にもお金を掛けていきたいからローコストで建てたい」
などの共通認識が生まれれば、メーカー選びの大きな指針になります!
家づくりの軸が見えてきたら、次は「予算」という現実的なフィルターでメーカーを絞り込みます。
ハウスメーカーは、おおよそ以下の3つの価格帯(坪単価)グループに分けられます。
ハイコストメーカー (坪単価90万円〜) | ミドルコストメーカー (坪単価70〜90万円) | ローコストメーカー (坪単価〜70万円) | |
---|---|---|---|
代表例 | 住友林業、積水ハウス、ヘーベルハウス、三井ホームなど | 一条工務店、積水ハイム、パナソニックホームズ、トヨタホームなど | タマホーム、アイ工務店、アイダ設計、アキュラホームなど |
メリット | 設計の自由度が高い 高品質な部材を使用 手厚い保証が魅力 | 各社独自の強み(全館床暖房、ユニット工法など)があり | 若い世代でも手の届きやすい価格 |
デメリット | 初期費用が高い | 数が多く比較が難しい | 仕様に制限がある場合が多い |
繰り返しになりますが、万人にマッチするメーカーはありません。
上で記載したメリットが重要でない方もいますし、デメリットもそこまで気にならない方もいます。
あくまで皆さんのご家族の考え方で大枠の方向性を検討してみてくださいね!
グループ分けで気になるメーカーがいくつか見つかったら、いよいよ具体的な情報収集の段階です。

よし!じゃあ一個一個、公式サイトを見て回るか…!

お待ちください!そのやり方は非効率で、途中で疲れてしまう可能性大です。
まずは「一括資料請求サービス」を使って、気になるメーカーのカタログをまとめて取り寄せるのが賢い方法ですよ。
展示場にいきなり行くのも良いですが、まずはカタログで
各社のデザインの方向性や得意なことを俯瞰して見るのがおすすめです!
また、数社の公式サイトにアクセスして、個人情報を都度入力してカタログ請求をする、
もありなんですが、意外と面倒です。。
普段忙しいなかでの資料請求については、有名ハウスメーカーから一括で取り寄せが可能な、
「LIFULL HOME’S」などの活用がおすすめです!
各社のカタログには、
・性能や商品の特徴を網羅的に紹介する「総合カタログ」
・選べるインテリアスタイルのスタイルを写真集のように集めた「インテリアブック」
・骨組みや性能面(耐震性、耐久性)に関して特化してまとめた「テクノロジーカタログ」
・施主の実際に建てた実例が見れる「実例集」
・どのような間取りができそうかイメージをつけられる「間取り集」
など特徴を知ることができるカタログがたくさんありますので、
Step1で話した軸に沿った資料を取り寄せてみましょう!
ここで、元営業として少しだけ本音をお話しします。
ご要望にあった「安いメーカーは初期コストは低いが、メンテナンスに要注意」という点です。
ローコストメーカーが魅力的なのは事実ですが、初期費用(イニシャルコスト)の安さだけで飛びつくのは危険です。
家は建てて終わりではありません。
外壁の再塗装、設備の交換など、10年、20年、30年と住み続ける中で
必ずメンテナンス費用(ランニングコスト)が発生します。
メーカーによっては、初期費用を安く見せるために、耐久性の低い部材を使っているケースもゼロではありません。
その結果、「建てるときは安かったけど、10年後のメンテナンスで高額な費用がかかってしまった…」なんてことも。
カタログを見るときや営業担当者と打ち合わせをする際に、以下の点を確認してみましょう。
・外壁や屋根材の耐久年数と、保証内容
・長期保証を受けるための条件(有償メンテナンスの有無など)
家づくりは総額(トータルコスト)で考える視点が非常に重要です。
私は旭化成ホームズの営業として、ヘーベルハウスの強固な構造や優れた防災性能に惚れ込み、
多くのお客様におすすめしてきました。
しかし、いざ自分の家を建てるとなった時、最終的に選んだのは住友林業でした。
その理由は、私たち夫婦の「家づくりの軸」が、
・何よりも「木の温もり」を感じられる、デザイン性の高い空間で暮らしたい
・地震への強さ、良いものを長く使うという価値観の重視をしたい
という点にあったからです。
もちろん、ヘーベルハウスも素晴らしいメーカーです。
おそらく首都圏の住宅地で建てるのであれば、ヘーベル一択だったと思います。
ただ、今回郊外に建てるという私たちの計画と価値観には、”最長60年保証“による長期での安心感と、
“無垢床“に代表される木の質感に強みを持つ住友林業が、よりフィットしたのです。
このように、勤めていた会社の良さを知っていても、自分の価値観と照らし合わせると別の選択肢が最適解になることがある。
これこそが、私が「ハウスメーカー選びに正解はない」と断言する理由です。
今回は、後悔しないハウスメーカーの選び方について3つのステップで解説しました。
価値観の明確化: まずは夫婦で「どんな暮らしがしたいか」を話し合う
価格帯での分類: 予算に合わせて3つのメーカーグループから候補を探す
効率的な情報収集: 「一括資料請求」でカタログを取り寄せ、比較検討する
たくさんのメーカーがあって大変に感じるかもしれませんが、
それはつまり、あなたの理想を叶えてくれるメーカーがきっと見つかるということです。
この記事が、あなたの家づくりのコンパスとなり、最高のパートナー(ハウスメーカー)を見つける一助となれば、
これほど嬉しいことはありません。
ご家族での方向性のすり合わせが進んだら情報収集の第一歩として、
気になるメーカーのカタログをまとめて取り寄せてみませんか?
色々なメーカーのカタログを眺めるだけでも、夢が広がって楽しいですよ!
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それでは、次回の記事でまたお会いしましょう!!