
結婚してからしばらく経って生活も落ち着いてきたし、
そろそろマイホームが欲しいな…でも、何から始めたらいいか全然わからない…

情報が多すぎて混乱するよな。大きな買い物だから絶対に失敗したくないし…

そのお悩み、痛いほど分かります!でもご安心ください!
この記事を読めば、家づくりのスタートからゴールまでの『正しい地図』が手に入りますよ。
こんにちは!
大手ハウスメーカーで営業を経験し、住友林業でのマイホームを建てたそうじろうです。
この記事では、家づくりで後悔しないための「最短7ステップ」を、
プロの視点と施主の視点から徹底解説します。

- 家づくりの正しいスタート手順
- 予算やメーカー選びで失敗しないコツ
- 次に何をすればいいかが明確になる
まず、これからお話しする6ステップの全体像(ロードマップ)を掴んでおきましょう!
この地図があれば、今自分がどこにいるのかを見失うことなく進められます。

それではここからは、後悔しないための具体的な7ステップを順番に見ていきましょう!
まずは「どんな暮らしがしたいか」という家づくりの目的を明確にしましょう。ここがブレると、後で必ず後悔します。
また、理想の暮らしかたによっては、必ずしも家を購入することが正解ではないことも多くあります。
「賃貸のまま生活をすると何が不満なのか?」「今後どんな生活を実現したいのか?」などを家族で話してみましょう!
- 今の家の好きなところ、不満なところは?
- 10年後どのような家族になっていたい?(子供の人数、実家に戻る?、転勤などはありそうか)
- 新しい家で絶対に叶えたいことを3つ挙げるとしたら?(利便性⚪︎、広いLDK、最新のキッチン、など)
- 新しい家で妥協できることを3つ挙げるとしたら?
- 休日は家でどのように過ごしたい?
次に、家づくりにかけられる予算を把握しましょう!
総予算=頭金(現金)+ローン借入金
総費用=家の建築費+土地の購入費+諸費用
返済額は「現在の家賃」を基準に、無理のない月々の返済額から考えてみるのがおすすめです。
例:
・今の家賃12万円 → 月々12万円の返済/35年返済なら、借入額は4200万円が目安。
・頭金として300万円を出せるとしたら、300万円+4200万円=4500万円がざっくり総予算!
家・土地の価格はチラシで見た金額とは大きく異なるので、あくまで予算をこのタイミングでは把握しましょう!
予算がおおよそ見えたら、ハウスメーカーを選んでいきましょう!
SNSでの家づくりの先輩の投稿を参考にしつつ、複数社のカタログをまとめて取り寄せるのが王道のやり方です。
住宅メーカーはかなりの数あり、各メーカーそれぞれ価格帯も特徴も全然違います。
営業マンのトークに流されず、STEP.1で明確にしたご家族の目的に合致するメーカーをある程度絞ることが、
失敗しないハウスメーカー選びの大鉄則です!!
- 各社の特徴やおおよそ価格帯を家でじっくり比較できる
- 住宅展示場に行く前の予習になる
- 営業マンと会話せずに情報だけ得られる
- 実際に建てた家のインテリア実例でイメージをつけられる
カタログを見て気になった3社程度に絞り、展示場見学の予約をとった上で実際に話を聞きに行きましょう。
展示場見学の予約〜見学の際に聞くポイントなどは別記事にて詳細に解説いたします!
信頼できる営業マンを見定め、ダメ営業に担当されないために、このSTEP、めっちゃ重要です。。。
ハウスメーカーの候補が絞れてきたら、いよいよ本格的に「土地」と「お金」の話を進めます。
この2つは家づくりの成功を左右する超重要ポイントです!
このメーカー・営業マンだったら家づくりのパートナーにできると思える状態で、
密に相談しながら進めるのがベストですね!

いいなと思うハウスメーカーはあるけど、肝心の土地が見つからない…

そもそも私たち、住宅ローンっていくら借りられるんだろう?
それが分からないと土地の値段も決められない…

そのお悩み、多くの方がぶつかる壁です!でも大丈夫。
正しい順番で進めれば、どちらもスムーズに解決できますよ。
鍵は『同時並行』と『事前審査』です!
・土地の形や法律(建ぺい率など)によって建てられる家・費用が大きく変わる
・ネットには載っていない「未公開・自社所有の土地情報」を持っていることが多い
・土地にかかる諸費用が分かりにくく、総予算のバランスの調整が困難
・良い土地に申し込みを入れる際は、ローンの事前審査を通した人が優先される!
・自分たちが本当にいくらまで借りられるのかの安心材料になる
土地が決まり、ハウスメーカーも1社に絞れたら、いよいよ「工事請負契約」です。
でも、契約はゴールではありません。むしろ、ここからが本当の家づくりのスタートです!
・工事請負金額と支払いスケジュール:総額は見積もり通りか?いつ、いくら支払うか?
・工事の完成時期:引き渡し日はいつか?遅れた場合の保証は?
・見積書:抜けている項目はないか?「別途工事」の内訳は?
・契約約款(やっかん):小さい文字で書かれた重要事項。必ず目を通す!
契約が終わると、いよいよ詳細な打ち合わせが始まります!
通称「仕様決め地獄」とも呼ばれる、一番楽しくも大変な時期です。
・外装:外壁、屋根、玄関ドア、窓サッシ…
・内装:床材、壁紙、ドア、照明…
・設備:キッチン、お風呂、トイレ、洗面台…
・その他:コンセントやスイッチの位置、収納内部の棚…
など、決めることは100項目以上!
決める内容が多く意見が噛み合わず、夫婦喧嘩が勃発…。という話は私が営業時代も良く聞いておりました。
こだわりを残しつつ、円滑に検討を進めて行くためにはいくつかコツがあると考えています。
・ 理想のイメージ写真(Instagramの保存など)をすぐ見せられるように準備しておく
・ 決めたこと・変更したことは議事録に書いてもらい、毎回サインする
・ 夫婦で意見が割れた時の「最終決定権」を場所ごとに決めておく
特に議事録は、皆さんのこだわりを漏れなく反映させるためにかなり重要です。
営業マンも人間なので、ミスしてしまう可能性はありますが、それを防いでくれるのが議事録です!
私のいた住宅メーカーでも契約前から着工後まで、どんな打合せであれ、
議事録を双方で保存するよう、会社からかなり厳しめに言われておりました。
逆に契約前の時点で議事録を取らないメーカー、営業マンは要注意かもしれませんね…。(小声)

工事が始まった!ワクワクするわね。
でも、私たち施主って何かすることあるのかしら?

良い質問ですね!工事中も施主の役割はありますよ。
現場とのコミュニケーションが、家のクオリティをさらに高めるんです。
- 地鎮祭・上棟式:最近は省略する方も多いですが、工事の安全を祈願する大切な儀式です。
- 現場への差し入れ:必須ではありませんが、職人さんのモチベーションUPに繋がります。個包装のお菓子やペットボトル飲料が喜ばれます。
- 現場訪問と写真撮影:週に1回程度、進捗を確認しに行きましょう。壁ができてからでは見られない柱や断熱材など、貴重な記録になります。
- コンセント位置などの確認:ハウスメーカーにもよりますが、現地で確認をしたうえで位置を微調整できる場合もあります。図面通りの位置になっているかも最終確認をしましょう!
そして、ついに家が完成!
しかし、鍵を受け取る前に最後の、そして最も重要なイベントが待っています。
それが「施主検査(竣工検査)」です。
遠慮は無用!施主検査はプロの鑑定士になったつもりで!
ここで見つけた傷や不具合は、基本的に無料で直してもらえます。
しかし、引き渡し後に見つかった傷は「住んでからついたもの」と判断され、有料修理になる可能性も。
ここでしっかりチェックすることが、入居後の満足度を大きく左右します!
私も実際に施主として検査をした際は、数時間かけてクロスの端や収納内部まで確認しました。
・図面(最終版)
・ メジャー
・マスキングテープ(不具合箇所に貼るため)
・ スマートフォン(写真撮影用)
施主検査が完了したら、いよいよ引き渡しです!
ハウスメーカーから施主へ鍵が引き渡された瞬間から、
いよいよ皆さんの新築生活がスタートです!
引き渡し当日は自分の家という実感が全く沸かないですが、
とにかくワクワクが止まらない感触があり、一生忘れられない思い出になるはずです。
以上が、家づくりを進めていくための6STEPの大まかな流れとなります。
それぞれのSTEPのなかでも、たくさんのコツや落とし穴があります。
今後は、各STEPをより掘り下げて解説をしていきますね。
失敗しない家づくりの参考にこのブログの内容を辞書がわりに使ってみてくださいね!
大半のご家族にとって、家づくりは一生に1度の超重要イベントです。
適切な情報をもとに皆さんの家づくりが大満足の思い出になることを祈っています!
それでは、次回の記事でお会いしましょう!